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About GIVER

 近年、医療のめざましい発達により、医療的なケアを受けながら生活している「医療的ケア児」とよばれているこども達が増えてきています。また、24時間の訪問看護ステーションや病児保育事業所なども増加し、医療的ケア児が地域で生活する環境は徐々に変化しています。しかし、医療的ケア児と家族を支えるためには、時間や場所に制約のある保険診療内のケアだけでは不十分であるといえます。家族が安心して、医療的ケアを必要としているこどもの「育児」をするための基盤は、まだ十分には整っているとはいえません。

 24時間対応の訪問看護ステーションの多くは、日中の勤務の後に、翌日朝まで電話対応をし、そのまま日中への連続的な勤務で、自宅での医療的ケアを必要としているこども・家族を支えています。看護師やケアの担い手の不足から、こどもや家族を支えようと一生懸命尽力している医療者へ業務が集中し、疲弊していくことになります。このままでは「ケアが行き届かない」だけでなく、医療専門職が発揮すべき「質の高いケア」「個別性のケア」を提供し続けることも危ぶまれています。

 このような「こどもたちと家族」を取り巻く、医療における課題を乗り越えていくためにGIVERを立ち上げ、「通学・通園・外出支援」「医療的ケア児と家族の ”自宅” でのレスパイト」「訪問看護師の夜間待機の代行」の3つの事業を主軸に、こども・家族と医療者を支えていくことを目指していきたいと考えました。

​ GIVERは、「与える人、贈与者、寄贈者」という意味です。

 ケアの受け手が満足できることはもちろん、より良いケアを届けるという医療専門職としての価値が発揮できる。そんな「サービスを受けている人も幸せであり、ケアを提供する医療者も幸せ」な医療現場を生み出していきたいという想いを社名に込めました。

 

 自身の看護師としての臨床で経験を通じて、たくさんの人に支えられ、与えられて生きてきた事を実感しています。だからこそ今後は会社というチームを通してより多くの人たちに、与え、与えられることで互いに幸せを感じられるよう支援していきたいと考えています。

 医療的ケアが必要だからといって、「育児における課題」を家族が抱え込むのではなく、地域のみならず社会全体で支えられるよう、GIVERを通じて取り組んでいきたいと考えています。


 

2019.01.30

 

株式会社GIVER

代表取締役 前田雄大

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